スクロールコンプレッサの騒音と静音性
騒音による健康リスクについて
騒音は、聴覚障害・睡眠障害・ストレス・高血圧等、人々の健康や生活に悪影響を与えるため、それらを規制する法律として、騒音規制法があり、コンプレッサについても使用する場合は、騒音規制法に基づく規制が適用されております(騒音規制法については、コチラ)。 また職場環境での騒音については、ストレスやコミュニケーションの問題を引き起こす可能性があり、これは、労働環境の質を低下させ、生産性や効率を損なってしまいます。なので、コンプレッサを選定する上では、騒音についても、非常に重要な要素となります。 法令や条例の基準を遵守することは、もちろんですが、働く人の安全や健康のためにも、当社では、より静かなスクロールコンプレッサのご提案をしております。
なぜ、スクロールは静かなの
スクロールコンプレッサは、ピストンやシリンダーのように摩擦が発生する部品が少なく、シールは、狭い隙間での非接触シールか耐摩耗樹脂による接触シールとなり、非接触シール、接触シールと旋回運動を最適に組み合わせることで低騒音,低振動、静かな動作を実現しています。また、当社のスクロールコンプレッサ全機種は、オイルフリー機種となります。オイルを使用することなく、非接触シールを実現するためには、隙間からの漏れと隙間の管理が課題となり、生産工程で確かな精度がなければ、確かな性能が発揮されない、という性質を、特にオイルフリー・スクロールコンプレッサは強く持っている機種でもあります。当社アネスト岩田は、1991年に世界で初めてオイルフリースクロールコンプレッサを、世に送り出してから、世界一の生産販売台数、そして、これからも最先端な技術で世界の工場に高品質な空気を送り続けます。
スクロールコンプレッサのおすすめポイント
- 面倒な騒音規制法に基づく届出が不要
- 法令では、7.5kW以上のコンプレッサを使用する場合に届出書の作成義務が発生いたします。しかし、スクロールコンプレッサは、例えば、形式:SLP₋75EGDの機種ですと3.7kWのモーターとコンプレッサ本体が2セットの複数台搭載されている機種のため、面倒な届出書の作成が不要となります(お使いの地域の条例によって、使用する時間や場所によって規制の基準値が異なりますので、使用する際は、所轄の市町村の公害担当窓口へ届出書の必要有無をご確認下さい)。
- 夜間作業や住宅街の近郊でのご使用に最適です。
- スクロールコンプレッサならではの低騒音・低振動で0.75kW機・1.5kWクラスでは、図書館並みの静かさです。また、15kW相当クラスでもテレビ、ラジオと同等です。住宅地内への設置や夜間の操業など、騒音を気にされるお客様に最適です。※設置環境によっては、夜間運転ができないケースもあります。
スクロールコンプレッサのラインナップ
当社、アネスト岩田は、0.75kW~30kW相当クラスと幅広いスクロールコンプレッサのラインナップをご用意しております。