コンプレッサの環境対策とオイルフリー製品について

オイルフリー

オイルフリーコンプレッサ

オイルフリー化と省エネ提案で貢献

弊社は以前より地球環境の保護を大切に考えております。そのひとつに、圧縮機構に潤滑油を使用しないオイルフリーコンプレッサの普及があります。
1991年に世界初のオイルフリースクロールコンプレッサを発売、その後30年にわたり、クリーンエアーをご活用いただくことによる品質向上への取り組みや、環境配慮へのご理解があり、多くのお客様のもとで給油式コンプレッサからオイルフリーコンプレッサに切り替えていただいております。
また、一般に幅広く利用されているレシプロコンプレッサでもオイルフリー式コンプレッサを販売しており、レシプロ式コンプレッサでもオイルフリー化を推進しています。オイルフリーコンプレッサは潤滑油を使用していないため、圧縮空気がクリーン、またドレンの処理がオイル式に比べ容易である等の環境面でメリットが多くあることから、当社ではさらなるオイルフリー化推進のため、今後もオイルフリーコンプレッサの改良や機種の拡大を続けてまいります。

オイルフリー製品のメリット

1．水質汚濁を防ぐ

給油式コンプレッサから排出されるドレンには油分が含まれているので、そのまま公共用水域や下水道に放流してしまった場合、土壌や河川・海などの環境汚染につながってしまいます。
オイルフリーコンプレッサから排出されるドレンは油分を含まないので特別な廃水処理を必要とせず、水環境の保全に貢献します。

2.作業場・周辺地域への環境配慮

オイルフリーコンプレッサは潤滑油を使用していないので油煙が発生しません。工場で働く方々にとっては、油煙による床や周辺機器の汚れは、思わぬ事故の危険性だけでなく、油煙を吸引したり触れることで呼吸器や皮膚など健康に悪影響が出る可能性があります。また、油煙による悪臭などは近隣の住環境にも悪影響を与え、さらには企業の社会的信用にもつながることから対策が必要です。

オイルフリーコンプレッサ機種の紹介

オイルフリーコンプレッサは、高品質な圧縮空気を求められる工場や現場で使用します。当社ではスクロール・レシプロ・クロー（ツース）の３種類がオイルフリーに対応しています。用途ごとに使い分けることで、オイルフリーのメリットを最大化します。

スクロール

電動機出力：0.75～30kW
制御圧力：0.65～1.0MPa
選定ポイント：低振動・低騒音・リスク管理(複数台搭載機)
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スクロールコンプレッサは、低騒音と低振動が大きな特長です。住宅地に隣接した工場や研究機関のラボの中、ビルに入居している歯科医など、騒音対策が必要なお客様に多く支持されています。
また、圧縮機本体を複数台搭載したモデルは、圧縮空気の供給が止まるリスクを軽減することに加え、必要な空気を最小限のエネルギーで作り出すための制御を標準搭載しています。高品質な圧縮空気が必要で、かつエア供給のストップが致命的な電子部品業界や夜間操業する自動機のエアー源に多く採用されています。

スクロールコンプレッサのご紹介

レシプロコンプレッサ

電動機出力：0.2～11kW
制御圧力：0.55～1.4MPa
選定ポイント：イニシャルコスト削減・堅牢
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レシプロコンプレッサは工場で使うコンプレッサの中で最も多く使われている種類です。圧縮機＋モータ＋タンクというシンプルな構造なので、タフで価格も安いことが最大のメリットです。
弊社のレシプロコンプレッサは世界中で活躍しており、油を嫌う板金塗装工場や食品製造業、木工、自動車部品製造など多数の現場に納入しています。安価なので増設しやすく、コンプレッサ室だけでなく製造工程ごとに設置されることもできるメリットがあります。

オイルフリーレシプロコンプレッサのご紹介

クローコンプレッサ（ツース）

電動機出力：15～45kW
制御圧力：0.7MPa
選定ポイント：大空気量・24時間稼働
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クローコンプレッサは高耐久・長寿命で吐出し空気量が多いことが特長です。
圧縮空気の消費量が多く、長時間稼働する工場で使用されることを想定して設計していて、24時間稼働の工場でも採用されています。高品質な圧縮空気を大量に使用する半導体関連の工場や、食品製造工場のユーティリティエアの供給源、オイルやゴミを嫌う自動車部品の塗装工程で使用されています。また、化学プラントやダムの計装エアなど、オイルミストの混入が許されない場所で数多くの実績があります。