アネスト岩田おすすめハンドスプレーガン製品比較ページ
“ポイント”と“おすすめハンドスプレーガン製品比較”
- 下記表の「業種と工程の分類」と「被塗物の大きさ」、「塗料粘度」等から機種の選定ができます。
- ノズル選定でお困りの場合は、「1.3㎜」を基準にお考えください。
- 「★」は、スプレーガン本体形式内でのおすすめを表しています。(汎用性の高い製品になっていますので、選定に困ったときにお選びいただけます)
例:本体形式「WIDER1」、形式末尾番号「L-12G2P」の場合の製品形式は、「WIDER1L-12G2P」となります。
◎最適 〇適 ◆手元圧力を0.2MPa程度にするとより高微粒化が実感できます。(その場合低圧スプレーガン領域ではなく、汎用スプレーガン領域となります。)
※中塗りはベースコート。上塗りはトップコート(クリヤー等)。
塗料供給方式の違い
圧送式
圧送式は、同色を多量に使うコンベアラインなど向きです。
ペイントポンプ及び加圧タンクと共にご使用ください。
吸上式
吸上式は、少量及び中量塗装向きで、色替え塗装も多い場合に便利です。
下面へのスプレーがし易く、カップをつけたまま置くことができるため、置き場所に困りません。
コンテナ一覧
サイドカップ(重力式)
サイドカップ(重力式)は、少量塗装、色替え頻度が多い場合向きです。
カップを回転させることにより上下どちらの方向にもスプレーしやすく、少量の塗料から使用できます。また、洗浄も簡単です。
カップ一覧
センターカップ(重力式)
センターカップ(重力式)は、サイドカップと同じような用途で使用します。
センターカップの利点は、塗料の流れがよいため、やや粘度の高い塗料にも対応できることです。
一般的には、自動車補修や木工塗装に使用されることが多いです。
カップ一覧
ボディサイズの違い
スプレーガンには、大きく3つのサイズがあります。
- 超小形:LPH-50、LPH-80(本体重量約200g)
- 小形:WIDER1、W-300、LPH-300(本体重量約300g)
- 大形:WIDER2、W-400、LPH-400(本体重量約380g)
表中の「被塗物の大きさ」に合わせて適切なスプレーガンサイズを選定ください。
一般的には大は小を兼ねますが、必要サイズ以上のスプレーガンは、塗料の無駄や疲労につながります。
低圧スプレーガンと汎用スプレーガンの違い
低圧スプレーガンとは、一般的には空気キャップ、塗料ノズル、および本体構造に、優れた整流特性を持たせ、低圧領域「空気キャップ内圧力が0.07MPa以下」でも高微粒化を実現したモデルとなります。
汎用スプレーガンに比べ、高塗着効率と塗料ミストの飛散低減を実現しています。
また、スプレーブースのメンテナンス期間を伸ばすとともに、塗装者への汚れを最小限に抑えることができるため、作業環境の改善に寄与します。
塗着効率が増えるのはなぜ?
- 吹付エアー圧力が低いために被塗物に塗料が付着しやすくなります。
- 汎用スプレーガンより若干塗料粒子径を大きめにセッティングしています。細かすぎる粒子の飛散を抑えているため塗着効率の向上が見込めます。
低圧スプレーガンを扱う上での注意点
カタログに記載の推奨条件以上の手元空気圧力で使用しますと、低圧領域ではなく汎用スプレーガンと同じ扱いになり、上げれば上げるほど低圧スプレーガンのメリットは徐々に失われていきますのでご注意ください。
手元圧力上げてこんな使い方も!
表中の「◆」印の付いた低圧スプレーガンは、元々微粒化効率の高いVスリットノズルを採用していますので、 手元圧力を上げていくことで汎用スプレーガンよりも、更に高微粒化スプレーガンとして使用することができます。
微粒化のおはなし
スプレーガンには、大きく分けて「高微粒化キャップ」とそうではない「汎用微粒化キャップ」の2つがあります。
基本的には、「高微粒化キャップ」をお勧めいたしますが、塗料とワークにより高微粒化を必要としない場合は、汎用微粒化(表の✔なし)を提案します。
理由は、一般的に高微粒化になるほど塗着効率が下がるためです。汎用微粒化キャップを使用しますと、塗料の削減と、作業時間の短縮などが見込めます。
ノズル形状「Vスリットノズル」について
ノズルには、通常のストレートノズルと「Vスリットノズル」があります。Vスリットノズルはノズルにスリットを刻むことで、塗料を切るように空気を流し、高微粒化を実現するテクノロジーです。
高い微粒化効率により、低い吹付空気圧力や少ない空気使用量でも塗料を霧化することができます。
- 高微粒化による高品質な塗面を実現し易く、
- 塗面塗着効率が高くなるため、塗料ミストの飛散低減と塗料の節約につながります。