アネスト岩田おすすめ自動スプレーガン製品比較ページ
“ポイント”と“おすすめ自動スプレーガン製品比較”
- 下記表の「業種と工程の分類」と「被塗物の大きさ」、「現在ご使用のシステムから切り替え可能か(電磁弁数)」、「仕様」等から機種の選定ができます。
- 「★」は、スプレーガン本体形式内でのおすすめを表しています。(汎用性の高い製品になっていますので、選定に困ったときにお選びいただけます)
コメント欄に記載があるものは、それに特化している製品となります。 - 現在ハンドスプレーガンをご使用で、自動化をお考えの方は、表の一番下に自動ガンと同仕様のハンドガンを記載していますので参考ください。
例:本体形式「WRA-M200」、形式末尾番号「-1201」の場合の製品形式は、「WRA-200-1201」となります。
◎最適 〇適 ※中塗りはベースコート。上塗りはトップコート(クリヤー等)。
簡易タイプ
汎用タイプ
高機能タイプ
自動ガンへの接続システム図
簡易タイプ自動スプレーガン(SGA-101、TOF-5B)
吹付エアーとピストン作動エアーが一体となった簡易タイプ自動ガンで、三方電磁弁が1つあれば吹付が可能(実際は二方電磁弁でも可)です。ただし、ピストンを作動させる必要がある関係上、吹付空気圧力は0.35MPa以上にする必要がある点に注意が必要です。そのため、繊細な塗装や低圧での吹付はできません。パタン幅の調整はツマミを手動で回して行います。
汎用タイプ自動スプレーガン(TOF-6B、WA-101、WA-200等)
エアバルブが内蔵されているこのシリーズは、下図の通り三方電磁弁が1つあれば吹付が可能です。霧化エアーを入れっぱなしにできるため、複雑なシステムを組むことなく吹付できます。パタン調整は、手動でパタン調節装置を回して行うため、遠隔での操作ができません。
高機能タイプ自動種スプレーガン(WAR-101、WRA-200、GFA-200等)
霧化エアーとパタンエアーを独立制御するこができる自動スプレーガンです(※エアバルブは内蔵していません)。そのため、ロボットにて追従塗装等をする際に遠隔でパタン開きを変更することで、オーバースプレーを低減でき塗料の節約ができます。もう1つの大きな特長は、メタリック等の沈殿性の高い塗料や液剤にも対応しており、スプレーガン内部で塗料を循環できる構造になっています。(※一部の製品は内部循環できません)
タイムチャート(スプレーガンへのエアー供給タイミング)
エアバルブがないこのスプレーガンは、霧化/パタンエアーの供給タイミングとピストン作動エアーの供給タイミングを別々のタイミングで設定する必要があります。
下図タイミングの通り設定ください。
塗装開始時:霧化/パタンエアーを約0.2秒 先にON します。
塗装終了時:霧化/パタンエアーを約0.2秒 後にOFF します。
マニホールドとは
自動スプレーガン本体とステーに固定している部分(マニホールド)が独立した構造になっているスプレーガンです。
下記のようなメリットがあります。
- エアー及び塗料チューブを外すことなく、自動ガン本体をメンテナンスすることができます。
- 塗装中万が一キャップノズルに不具合が生じた場合に、自動ガン本体のみ素早く交換が可能です。
- スピンドル塗装の場合は、固定ステーのセッティングを変更することなく、簡単に原点復帰できます。
低圧スプレーガンと汎用スプレーガンの違い
低圧スプレーガンとは、一般的には空気キャップ、塗料ノズル、および本体構造に、優れた整流特性を持たせ、低圧領域「空気キャップ内圧力が0.07MPa以下」でも高微粒化を実現したモデルとなります。
汎用スプレーガンに比べ、高塗着効率と塗料ミストの飛散低減を実現しています。
また、スプレーブースのメンテナンス期間を伸ばすとともに、塗装者への汚れを最小限に抑えることができるため、作業環境の改善に寄与します。
塗着効率が増えるのはなぜ?
- 吹付エアー圧力が低いために被塗物に塗料が付着しやすくなります。
- 汎用スプレーガンより若干塗料粒子径を大きめにセッティングしています。細かすぎる粒子の飛散を抑えているため塗着効率の向上が見込めます。
低圧スプレーガンを扱う上での注意点
カタログに記載の推奨条件以上の手元空気圧力で使用しますと、低圧領域ではなく汎用スプレーガンと同じ扱いになり、上げれば上げるほど低圧スプレーガンのメリットは徐々に失わて行きますのでご注意ください。
手元圧力上げてこんな使い方も!
表中の「◆」印の付いた低圧スプレーガンは、元々微粒化効率の高いVスリットノズルを採用していますので、手元圧力を上げていくことで汎用スプレーガンよりも、更に高微粒化スプレーガンとして使用することができます。
微粒化のおはなし
スプレーガンには、大きく分けて「高微粒化キャップ」とそうではない「汎用微粒化キャップ」の2つがあります。
基本的には、「高微粒化キャップ」をお勧めいたしますが、塗料とワークにより高微粒化を必要としない場合は、汎用微粒化(表の✔なし)を提案します。
理由は、一般的に高微粒化になるほど塗着効率が下がるためです。汎用微粒化キャップを使用しますと、塗料の削減と、作業時間の短縮などが見込めます。