車体塗装工程へのご提案
一般的な自動車車体の塗装工程
自動車車体の塗装は電着塗装された後、回転霧化静電塗装機で塗装されます。
一般的には「中塗り」⇒「上塗り(ベースコート)」⇒「上塗り(クリア)」の3回の塗装工程を行います。
Q.こんな課題があります
回転霧化静電塗装機による塗装
回転霧化静電塗装機ではエアモーター部で数万回転の高速回転が必要です。
タービン回転用のエアの他に、軸と軸受の間に空気膜を構成させ、非接触で高速回転させるためのベアリングエアが必要となります。
また、回転霧化で微粒化された塗料はシェービングエアにより被塗物方向へ向けられます。
回転霧化静電塗装機は常時、大量かつ高圧の圧縮エアを必要とします。
一般的には0.7MPa以上の圧力が必要と言われています。しかし自動車メーカーでは工場のメインライン圧力が省エネ推進の為、0.5MPa以下に低く抑えられている事が多く、その場合必要なエア圧を確保する事ができないため、空気駆動式増圧弁が多用されています。
A.このような解決策があります
回転霧化静電塗装機による塗装
回転霧化静電塗装機への増圧方法を見直してみましょう。
現状、多く使用されている方法に「空気駆動式増圧弁」があります。
回転霧化静電塗装機への供給においては、塗装機用制御盤1台に空気駆動式増圧弁が1台ずつ、或いは、複数台の制御盤に対して複数台の空気駆動式増圧弁が設置されています。
そこで、
①塗装機用制御盤1台に、空気駆動式増圧弁が1台設置されている場合、下記のような解決策があります。
空気駆動式増圧弁とは?
一般的にはエアシリンダの原理を用いて、簡単に入口圧力の2倍まで高い圧力を供給することができますが、エアエネルギーが50%以上もムダになります。
電動式ブースタコンプレッサは空気駆動式増圧弁と比較して、駆動エアは使いません。
駆動用に排気するエアを電力換算すると、消費電力は1/3程度で済みます。
②複数台の塗装機用制御盤に、複数台の空気駆動式増圧弁が設置されている場合、下記のような解決策があります。
複数台の空気駆動式増圧弁を電動式ブースタコンプレッサに切り替える事で大幅なコスト削減が可能です。
ブースタコンプレッサ
低圧エアを効率よく増圧するブースタコンプレッサ
圧縮空気ラインの部分増圧による省エネや窒素ガスの昇圧といった新しいカタチをご提案します。
クリーンなオイルフリータイプとパワフルなオイルタイプをラインナップしています。