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モータースポーツの世界でも使用される真空ポンプ

アルナージュ様
オイルフリー

DVSL-100C-B

有限会社アルナージュ 様

アルナージュ様は三重県四日市市にある競技用車両のメンテナンス会社です。
Super GTのGT300には2013年より参戦していますが、2023年からはANEST IWATA Racing with ArnageとしてGT300に参戦しています。
今回はGTマシンのボディに使用されるCFRPの補修用にスクロール真空ポンプDVSL-100C-Bを納入し、代表の伊藤様に導入のメリットやその効果を伺いました。

真空ポンプを使うメリットを教えてください

真空補修1
真空補修2

マシンのボディには、軽量かつ高剛性であるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)が使用されています。しかし、200km以上の速度で走るマシンは、レース中の部品跳ねや接触などでクラックが入ることがあります。クラックが発生したボディパーツを補修する際には、通常、接着剤やリペア材を用います。しかし、接着剤やリペア材には気泡が発生する可能性があり、気泡が入った補修部は強度が低下し、再びクラックが発生するリスクがあるのです。
そこで、真空ポンプを使用することで、補修部に気泡が入り込むのを防ぐことができ、これにより、接着強度が向上しより高品質な補修が可能となります。

特別ラッピング仕様で納入しました!

DVSL-100C-B A.I.R仕様
A.I.R

DVSL-100C-Bはコンパクトなのに強力な真空を作り出すことができます。
オイルフリーなので油煙が発生せず、作業場や他のパーツを汚染する心配がありません。
また、可搬性に優れており、簡単に持ち運びができるため、必要な場所で適宜作業が可能です。

導入後のメリットを教えてください

真空ポンプを導入してから、自分たちの手で修理できる部品の幅が広がりました。
特にRの小さい曲線部品は硬化するまでの間にカーボン繊維が浮き上がってきてしまうため、定期的に様子を見て浮き上がってきていないかを確認する必要があったところ、真空ポンプを使用することで浮き上がりの心配もなくなり、定期的に補修部品の様子を見る手間も省くことができました。

シーズン中は何戦もレースがあり、何度も部品を補修することになります。今まで補修できなかった部品は修理を外注、新しいものに交換で対処を行っていました。マシンの重量はできるだけ軽くしたいのでできるだけ鉄板は使いたくない、だからと言って新規の部品は非常に高価であり毎回苦慮していました。
今回真空ポンプを導入したことで、今まで修理をあきらめていた複雑な形状の部品も自分たちで修理を行えるようになったことは、メカニックとして喜びを感じています。
今後も技術力を身に着けてどんな修理でも自分たちで行えるように、さらなる技術の向上を目指していきます。

お客様情報

アルナージュ様
会社名 有限会社アルナージュ
所在地 三重県四日市市新正4丁目15−18