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クローコンプレッサの日常点検

コンプレッサやエア経路の異常は、ビジネスを継続させるためには未然に防がなくてはなりません。
また製品が消耗した状態での利用は電気代やオイルのコストがかさみ、見えづらい形でコストがかかっているかもしれません。
本ページを参考にしていただき、皆様のビジネスの発展にお役立てください。
※当ページはモデル機種の実際の点検項目例となります。
ご利用の機種によって点検項目・期間は異なります。お手持ちの取り扱い説明書をご参照ください。
取扱説明書はインターネット上でもご覧いただけます。(旧モデルはインターネット上に公開していない場合があります)

クローコンプレッサの資料ダウンロードページはコチラ

定期的に点検をしましょう

次の点検項目を定期的に実施してください。定期的な定期整備を怠ると重大な事故(死亡または重症、物的損害など)の恐れがあります。

保守・点検項目一覧表(FRV-Cタイプ)

点検整備は、下記を基準に実施してください。表に示した点検整備基準は、周囲温度が 40°C以下、年間平均温度 30°C、運転時間は年間 8000 時間の場合を想定しています。その他の条件は、設置注意事項によります。年間の運転時間が極端に短い場合(年間1000時間以下)や、過酷な条件下で使用する場合は、点検時期を早めてください。
※当ページはモデル機種の点検項目につき、ご利用の機種によって点検項目・期間は異なります。お手持ちの取り扱い説明書をご参照ください。取扱説明書はインターネット上でもご覧いただけます。(旧モデルはインターネット上に公開していない場合があります)

  • 点検整備基準は、保証期間とは異なります。
  • ○は点検、●は交換を示します。
  • ※印の内容は、お客様自身で対応することが難しい内容です。お買い求めの販売店または当社支店・営業所・お客様相談室にご連絡ください。
FR-MST_002
  • 注2.FRV-220C(D)において、吐出圧力(圧力セットポイント)を0.86MPa 以上で使用する場合、本体は2年での交換となります。
  • 圧縮機本体の交換は、SPMならびに本体吐出温度の測定結果に基づいて行います。
  • モータの軸受交換は、SPM測定結果に基づいて行います。

上記表のPDFはコチラ PDF

消耗部品について

下記の部品は消耗部品です。保証期間内でも有償交換となります。

  • 吸込フィルタ
  • オイルミストキャッチャー用フィルタ
  • オイル
  • オイルフィルタ
  • オーリング、パッキン類
  • ダイヤフラム
  • コンプレッサモータ用グリース
  • 電子ドレンバルブ用

コンプレッサの交換部品は必ず当社純正部品をご使用ください。
消耗部品のご購入・交換は当社指定サービス店にご依頼ください。
コンプレッサの修理は、当社で規定するスクリューコンプレッサのライセンスを所持する当社指定サービス店にご依頼ください。
点検基準に従って定期的に点検・保守を行ってください。点検・保守を行わないまま使用すると寿命低下や火災事故の原因となります。

オイルについて

コンプレッサには専用のギアオイル(FRオイル)をご使用ください。
補給の際は、同一銘柄の補給してください。絶対に他銘柄のオイルと混油しないでください。
他銘柄のオイルの使用をご希望の場合は、当社指定のサービス店にご相談ください。
防錆剤と酸化防止剤が入った、水分離特性を備えたベアリング・ギア用オイルを推奨します。
オイル粘度等級は、ISO VG68 相当品をご使用ください。
なお、納入時は専用ギアオイルとは異なるオイルを充填しております。最初のBメンテナンス前にオイルを補充する必要がある場合は、お買い求めの販売店、当社支店・営業所、もしくは最寄りの当社指定サービス店にご相談ください。

純正オイルの購入はコチラ 外部リンク

コンプレッサモータのグリース補給について

コンプレッサモータ軸受はグリース補給式です(FRV-Cシリーズ)。
運転時間4000 時間、もしくは8,000 時間毎に、必ず当社指定のグリースをモータのグリースニップルよりグリースポンプを使用して補給してください。(機種により補給時間が異なります。)
グリースの全量交換は運転時間24,000 時間(サービスプランD)で行ってください。
グリース銘柄と補給量は、下記表の通りです。

FR_MST_001
グリース補給作業はモータ運転中に行ってください。 異電圧仕様をご使用の場合は、補給時間、補給量が上記と異なる場合がありますので、コンプレッサモータに貼り付けられている銘板を確認の上、適切にグリースアップを実施してください。

オーバーホールについて

  • コンプレッサの累計運転時間が40,000 時間または5年のどちらか早い時期に達しましたら、コンプレッサのオーバーホールを計画し、実施してください。
  • オーバーホール作業は専門知識、技術を必要としますので当社指定のサービス店にご依頼ください。

点検・保守について

点検・保守作業の準備

  • 点検・保守作業を行う場合は、必ずコンプレッサを停止させて、非常停止スイッチを押して から漏電遮断器(建物側スイッチ)を切ってください。
  • 空気取出口バルブを閉じてください。

※ 電源遮断
 配線・点検作業などで計器パネルを開ける場合は、必ず漏電遮断器(建物側スイッチ)を切ってください。 感電事故の原因となります。

※ 冷却ファンの接触注意
 コンプレッサ停止後、冷却ファンはすぐには停止しません。パネルを取り外す場合は冷却ファンが完全に停止したことを確認してから作業してください。
 手が巻き込まれる恐れがあります。
※作業前に圧力を抜く
 点検・保守作業を行う場合は、配管内の圧力が抜けていることを確認してから作業を開始してください。
 部品の飛散により、ケガをする恐れがあります。
 詳細は取扱説明書を参照ください。

吸込みフィルタの交換

  • コンプレッサを停止させて、点検・保守作業の準備をしてください。
  • 正面パネルを開けてください。
  • 吸込フィルタの蝶ボルト(6 本)を取り外してフィルタカバーを取り外してください。
  • フィルタエレメントを取り外して、新しいフィルタエレメントを取り付けてください。
  • フィルタカバー取り付けてください。
  • 正面パネルを閉じてください。

オイル/オイルフィルタの交換

  • コンプレッサを暖機運転させてください。
  • コンプレッサを停止させて、点検・保守作業の準備をしてください。
  • 正面パネルを開けてください。注油口プラグを取り外し、オイルドレンバルブを開き、ギアーケーシング内の オイルを抜いてください。
  • オイルフィルタを取り外し、シート面をきれいに清掃してください。
  • 新しいオイルフィルタを用意し、ガスケット部にオイルを薄く塗布してください。
  • オイルフィルタのガスケットが、シート面に完全に密着するまで、工具を使用せずに手で強く締め付けて ください。
  • オイルドレンバルブを閉め、専用ギアオイルを油量計の中間レベルまで注油してください。注油時に ゴミやホコリが入らないように注意してください。注油後、注油口プラグを締め付けてください。
  • 再度、コンプレッサを数分間運転してください。
  • オイル量を確認し、補給が必要であれば油量計の中間レベルまで給油してください。
  • 正面パネルを閉じてください。

※ 異種油混合禁止
 オイルは、必ずオイルの仕様に基づいた専用ギアオイルをご使用ください。
 異種油の混油は絶対に避けてください。性能低下や発火事故の原因となります。

※ 作業前に圧力を抜く
 圧力が完全に抜けたことを確認してから注油口プラグをはずしてください。
 オイルや部品の飛散により、火傷やケガをする恐れがあります。

※オイルフィルタ交換後、運転中の油量を必ず確認してください。
 使用済みの部品・オイル、グリースなどは産業廃棄物として適正に処理してください。

クーラの清掃

  • コンプレッサを停止させて、点検・保守作業の準備をしてください。
  • 扉を開けて内部のクーラーパネルを取り外してください。また、左パネル下部の点検蓋のパネルを 取り外してください。
  • 電子ドレンバルブ等にクーラの埃が被らないように、ウェス等を被せて養生してください。
  • 天然繊維、またはプラスチック製のブラシでクーラに付着した汚れを落としてください。金属製ブラシは クーラの冷却フィンなどにキズをつけてしまうため、絶対に使用しないでください。
  • 圧縮機本体側からエアブローしてください。
  • 清掃が終わりましたら、電子ドレンバルブに被せたウェスをホコリを落とさないように静かに取り除いて ください。また、ドレンバルブ周辺にホコリが溜まっていたら、エアブロー清掃してください。
  • クーラパネルを取り付けてください。また、電子ドレンバルブ点検蓋を閉じてください。
  • 扉を閉じてください。

安全弁の作動確認

  • コンプレッサを停止させて、点検・保守作業の準備をしてください。
  • 安全弁を取り外して別の圧縮空気ラインに取り付けて、吹き出し圧力まで昇圧し、所定の圧力で作動す ることを確認してください。
  • 安全弁の作動確認は、当社指定のサービス店にご依頼ください。

※ 高温部分への接触注意
 運転中や停止直後は、コンプレッサ本体、配管、クーラ、パルセーションダンパーなどに直接手を触れないでください。
 火傷する恐れがあります。

※安全弁を外した状態での運転禁止
 安全弁を外したままコンプレッサを運転することは絶対に行わないでください。
 故障や破裂事故の危険性があります。

お問い合わせ

修理やメンテナンスに関するご相談を承ります。
トラブルシューティングで問題が解決しなかった場合は、以下のフォームよりお問い合わせください。

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