圧縮空気の品質とオイルフリーコンプレッサ
圧縮空気には品質があります。圧縮空気の品質を構成する要素について理解できます。
圧縮空気の品質と条件
自動車、機械、家電等、形あるものに対して「品質」が論じられることが一般的であるように、形がなく目に見えない圧縮空気にも「品質」が問われます。この「品質」を決める要素として次の3点が上げられます。
(1) オイル (2) 水分 (3) ダスト
この3要素は様々な弊害をもたらすという悪玉の性格を持っており、これが少なくなれば少なくなるほど高品質なクリーンエアであるといえます。
圧縮エアの利用はここ数年で大きく広がっていますが、その手軽さゆえに見落とされがちなのが圧縮エアの品質です。
圧縮エアが生産現場での機械トラブルや、塗装のトラブルの原因となっていることが多く、エアを見直すことにより品質や生産性を飛躍的に向上させることができます。
製品の品質や生産性がいっそう厳しく問われる現在、圧縮エアについて、一度見直してみませんか?
圧縮空気の品質を向上させるにはコンプレッサのオイルフリー化が効果的
3要素のうち最も除外しにくい物質がオイルです。発生源を大別すると以下の2点です。
(1) 給油式コンプレッサで意図的かつ強制的に混入されるオイル
(2) 大気中に含まれるごく微量のオイル
これらを除外するためにオイルミストフィルタが一般に用いられますが、完全に捕捉することはできません。
根本的な解決策としては、コンプレッサのオイルフリー化が効果的です。
オイルフリーコンプレッサは圧縮室にオイルを使用しておらず、混入するオイルそのものがないため、それを除外する必要もありません。
それに伴い、オイルの管理およびオイルミストフィルタの取付けも不要となります。
また、水とダストに対しては、それぞれドライヤとラインフィルタを取り付けることで、圧縮空気の品質を向上させることができます。


