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コンプレッサの冷却方式

コンプレッサの冷却方式

空気を圧縮して発生した熱を「何を冷媒として奪うか」によって、次の二つに大別されます。

1.空冷式

空冷式コンプレッサでは、インタークーラ、アフタークーラ、オイルクーラなどのクーラ類が空気で冷却されます。コンプレッサでの発生熱量のうち、オイルフリーロータリ二段圧縮機では96%が、給油式スクリュ 一段圧縮機では93%が、これらのクーラで奪われております。この多大な熱量をコンプレッサ室外に排出することが必要です。そのため、空冷式では一般に「排気ダクト」が必要になります。

2.水冷式

水冷式コンプレッサでは、インタークーラ、アフタークーラ、オイルクーラなどのクーラ類が水で冷却されます。コンプレッサ室外から供給された冷却水はコンプレッサの熱を奪い、再びコンプレッサ室外に出て行きます。このように、水冷式ではコンプレッサからの熱を水が室外に持ち去るため、コンプレッサ室の換気がわずかですみます。そのため、「排気ダクトが不要」です。 一方で、冷却水を送り込んで戻すために設備として「冷却水ポンプ」(予備機を含む2台)が必要です。また、奪ってきた熱を大気へ逃すために「冷却塔」(クーリングタワー)も必要です。但し、工業用水や井水を使い放水してしまうならこれはいりません。そして、水を循環させる訳ですから「配管・バルブ等」が必要です。そして、これらの機器のメンテナンスが必要です。 ユーティリティとしては、冷却水ポンプ、冷却塔のファンを回すための電力と冷却塔への補給水が必要です。

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