複数台搭載機で安心のバックアップ機能と信頼のおける長年の実績
慶応元年1865年の創業以来、お客様が感動する品質を追求し続け、歴代の職人たちが150年以上にもわたり、かまぼこ作りの技術に磨きをかけてきた歴史ある「株式会社鈴廣蒲鉾本店」様。
魚肉たんぱく研究所の工場に導入いただきましたオイルフリースクロールコンプレッサについて、なぜアネスト岩田を選んだのか、その経緯を伺いました。
御社について教えてください
慶応元年創業。四代目村田屋鈴木権右衛門が、小田原代官町に網元漁商を営むかたわら、副業として蒲鉾製造を始めました。その後六代目廣吉が、千度小路(本町)に店を移し、蒲鉾製造を本業とし、屋号を「鈴廣」と改め昭和26年3月に「株式会社鈴廣蒲鉾店」として、会社組織に改組しました。
2007年には魚たんぱく研究の中から生まれた魚のアミノ酸サプリ『サカナのちから』『さっとタンパク』の販売を開始しました。疲労感の軽減に効果があり、アスリートの方々にもご好評いただいております。
当社は保存料に頼らず天然素材のみを使用し、調味料も天然発酵のものを選び、魚本来の美味しさを引き立てています。「かまぼこの里」各種レストランや、かまぼこの板付け・揚げかま・ちくわ作り体験などかまぼこの魅力をさらに知っていただけるかまぼこ博物館の運営、魚のいのちを最大限に引き出すため「魚肉たんぱく研究所」の設立など、伝統を大切にしながら常に新しいことへ挑戦し続ける会社です。
コンプレッサはどのような工程でお使いですか
オイルフリースクロールコンプレッサはサプリメント製造に関わるエアシリンダーやエアバルブの駆動用として使用しています。製造工程としては、すり身のブロックから必要な成分を抽出し、更にタンパク質だけを乾燥させてサプリメントになる流れです。乾燥工程の中でスプレーをかける際のバルブの調整や、製品をシリンダーで運ぶ工程でエアを使っています。工場の生産稼働時間は6時から23時ですが、夜間はオゾンを発生させ工場内の殺菌や消臭にも使用しています。
なぜアネスト岩田を選びましたか?
以前使用していたコンプレッサは、耐用年数を超え修理不可とのことで更新を行いました。
食品工場なのでオイルフリーであることに加え、前機種は一段圧縮機定速型であったため吐出し効率に不満があり、省エネ性能の高いコンプレッサに絞って選定を行いました。
食品工場で一般的な水潤滑式は、生産工程で使用している井戸水の水質が水潤滑に不向きということもあり、空冷式の中で他社インバータ機かアネスト岩田さんのスクロールが候補として上がりました。そして、工場ではバッチ式に近い生産を行っているため、インバータ機よりも省エネ効果が得られやすい発停制御のスクロール機を選定しました。
最終的に導入した複数台搭載機SLP-300EFは、たとえ中の1台が故障しても7台は運転し続けることが可能です。
当社としては優れた省エネ性に加え、バックアップ機能による生産リスクの回避を考え、複数台搭載モデルを選ばない理由は有りませんでした。さらに、アネスト岩田製品は別の工場で導入していた経緯もあり、大きな故障もなく長年稼働するタフさを知っていました。信頼できるメーカーだと思えたことも選定の決め手になりました。
実際に導入してみた感想をきかせてください
とにかく静かです。スクロールがあまりにも静かすぎて稼働音が他の設備の音に消されてしまい、止まっているんじゃないかと心配になるほどです。騒音をもともと気にする現場ではありませんでしたが、ここまで違うとは驚きました。
もちろんバックアップ機能による安心感と省エネ効果も実感しています。
今後の取り組みを教えてください
環境対策として、多くの企業で取り組まれている照明のLED化や太陽光発電設備の設置、高効率機の導入を推進しています。今回スクロールコンプレッサに変えたことで、さらに省エネに貢献できていることは感じています。今後はコンプレッサの吐出し圧力を下げ、エア漏れを無くし、必要に応じブースタコンプレッサを設けるなどさらなる省エネを進められればと考えています。
お客様プロフィール
社名 | 株式会社鈴廣蒲鉾本店 |
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本社所在地 | 神奈川県小田原市風祭245 |
工場 | 惠水工場 風祭工場 FP工場 |
創業 | 慶応元年(1865年) |
資本金 | 7,000万円(2023年9月27日現在) |
URL | https://www.kamaboko.com/ |